コラム
2021.01.04
Webサイトを立ち上げたら気になるのがサイトへの集客。集客とひとことで言ってもSNSやメルマガなど様々な集客方法がありますが、その中でも検索から流入を集めたり分析したいと思っている方は非常に多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな検索からの流入の分析やSEO対策に役立ち、無料で利用できるGoogle Search Consoleの導入方法をご紹介します。
Google Search Consoleとは、Googleが提供しているサービスの一つで、Google検索でのサイトの表示回数や掲載順位をはじめ、GoogleがどのようにWebサイトを認識しているか確認したり改善するのに役立つ無料サービスです。
Google Search Consoleでは、ユーザーがサイトに訪れる前の検索行動を分析できます。また、サイトのエラーの確認や修正などもできます。ここでは代表的な機能についてご紹介します。
併用して使われるサービスにGoogleアナリティクスが挙げられますが、Google Search Consoleがサイトに訪れる前の分析をするサービスなのに対して、Googleアナリティクスはサイトを訪れた後のユーザー行動の分析ができます。両者を連携させて使うことでより深い分析が可能となるため、併せて導入することをオススメします。
Googleアナリティクスの概要や導入方法についてはこちらの記事でご紹介しております。
どのような検索クエリ(キーワード)でユーザーがサイトに訪れたのか、また、Google検索でのWebサイトの表示回数・クリック数・CTR・掲載順位を分析することができます。過去16カ月間のデータを確認することができ、クエリ別・ページ別・国別・デバイス別でデータを確認することができます。
どのようなクエリやページへのアクセスが多いのかということはもちろん、新しいクエリやページでアクセスが獲得できているのか確認できます。
URL検査ツールを利用すると、それぞれのページのクロール状況やインデックス状況、モバイルユーザービリティなどを確認することができます。
新しく作成したばかりのページなどインデックスされていないページのインデックス登録リクエストを送ることもできます。
クロールさせたい重要なページをsitemap.xmlに記載しアップロードしておき、そのsitemap.xmlをGoogle Search Console上で送信することが可能です。
登録しているWebサイトに問題が発生した際にメールで通知を受け取ることができます。そして、その修正をGoogle Search Console上で行い、Googleに伝えることが可能です。
(エラー内容によってはWebサイトを直接修正しなければならないこともあります)
Google Search Consoleの利用にはGoogleアカウントが必要です。Googleアカウント作成ページにアクセスし、Googleアカウントを持っていない場合は、最初にアカウントの作成をします。
「アカウントを作成する」をクリックし、氏名・メールアドレス(作成したいGmailのアドレス)・パスワード・性別・生年月日・電話番号・再設定用のメールアドレスを登録します。
電話番号・再設定用のメールアドレスは省略が可能ですが、パスワードを忘れた場合のアカウント復旧などに使用しますので登録しておくことをオススメします。
GoogleアカウントにはGmail以外のメールアドレスを使用することが可能です。会社のメールアドレスなどを使用したい場合は「代わりに現在のメールアドレスを使用」をクリックし、任意のメールアドレスで登録します。
Google Search Consoleのサービスサイトにアクセスし、「今すぐ開始」のボタンをクリックします。
ドメインプロパティでの作成か、URLプレフィックスプロパティでの作成か選択する画面が表示されます。今回は、導入手順がより簡単なURLプレフィックスプロパティでの作成方法についてご紹介します。
「URLを入力」という欄にWebサイトのURLを入力します。
その際に、指定したプレフィックスで始まるURLのみが計測の対象となる点にご注意ください。
例えば、http://example.comを入力した場合は以下のようになります。
[計測対象となるURL]
上記のように、プロトコル(httpかhttpsか)・ドメイン(example.com)の両者が一致するURLが対象となります。
[計測対象とならないURL]
上記のように、プロトコル(httpかhttpsか)・ドメイン(example.com)の両者が一致しないURLは対象外となります。複数のプロパティを作成するか、ドメインプロパティの作成を行うことで入力したURLと一致しないしないものも計測が可能となります。
この仕組みをうまく利用すると、特定のディレクトリ配下のみのプロパティを作成することが可能になるため、必要に応じて利用します。
URLを入力すると所有権の確認画面に進みます。複数の確認方法があるので、利用しやすいものを選択して確認します。今回は初心者でも確認しやすい方法をご紹介します。
この段階ですでに同じGoogleアカウントでGoogleアナリティクスを利用しているなど所有権を確認できる条件が揃っている場合は自動で確認が完了します。
まず、画面に表示されているHTMLファイルをダウンロードします。そして、指定されているアップロード先にしたがって、サーバー内の指定アップロード先にHTMLファイルをアップロードします。アップロードが完了したら「確認」ボタンを押します。
まず、画面に表示されたメタタグをコピーします。次に、サイトのホームページにある <head> セクション内の、最初の <body> セクションの前に貼り付けます。貼り付けが完了したら「確認」ボタンを押します。
Googleアナリティクスのトラッキングコードを利用して所有権の確認を行うことが可能です。<head>タグのすぐ下にGoogleアナリティクスのトラッキングコードを貼り付け、「確認」ボタンを押します。
Googleアナリティクスのトラッキングコードの設置方法はこちらの記事で紹介しております。「トラッキングコードの設置(タグの埋め込み)」をご確認ください。
Googleタグマネージャーのコンテナスニペットコードを利用して所有権の確認を行うことが可能です。<head> 内のなるべく上、 <body> の直後の2箇所に専用のコードを貼り付け、「確認」ボタンを押します。
エラーなどで所有権の確認ができない際や、詳細な手順を確認したい場合はSearch Consoleヘルプを参照します。
Google Search Consoleのデータ収集は、はじめて対象となるプロパティが追加された時から計測が開始されます。よって、プロパティを追加したばかりの時は何もデータが無い状態となりますが数日立つとデータが反映されるようになります。
数日後に確認し、データが反映されていたらGoogle Search Consoleの導入は完了となります。